簡単に言ってしまうと、税理士のお仕事は、
①事業をしている個人事業・法人様のお手伝い
②相続に関わる個人の方のお手伝い
の2種類のお客様に対して「税務」つまり税金の観点からアドバイスをしたり、実際に税金の申告書を作って差し上げたりというものがメインです。
これらの仕事は、いずれもとても価値が高いサービスだとお考えいただけるようで、決して安くはない金額(例えば法人のお客様から頂くご料金は平均して年間50万円)にも関わらず、創業以来ずっと契約のご相談は絶えません。
しかしながら、近年のデジタル化の流れや情報が簡単に手に入る環境を考えていくと、私たちの仕事の価値も大きく変わっていくことが容易に想像できます。
①事業者向けの入力・決算代行サービスは、2021年現在において既にクラウドやAIの仕組みにより、簿記等の知識が無くても誰でも簡単に自分でできる(完ぺきではなくてもある程度はできるという意味)環境が整いつつあり、驚異的なスピードで価値を落としています。
②相続税の申告のための財産評価も、近いうちにマイナンバーを活用した金融機関等との連携により容易に情報を収集でき、今まで難解とされてきた土地の評価もシステムがあれば誰でも(それなりにはという意味)行うことが可能となるでしょう。
今までの税理士のお仕事は、「会計」や「税務」というとても専門的な分野に一般の方が関わらなくてはならない場面において、「不便」を解消する仕事として重宝されてきたものと考えます。
しかしながら、インターネットやAIがますます発展していく中で、その「知識や情報の乖離」は希薄化し、
(昔)「知識や情報が無さ過ぎて無理」
→高い料金を払ってでもお願いするしかない。
(今)「知識や情報が程度あるけど面倒くさい」
→安ければお願いするかも。
(未来)「知識や情報が簡単に入手できる」
→簡単にできるから自分でやればいい。
と変わっていくでしょう。既に業界内で価格競争が加速しているのも、上記の(今)のフェーズにいるからと頷けます。
税理士業界も皆様の業界と同様、めまぐるしい勢いで複雑に変化しており、私たちも日々変化を求められる環境にあります。
一昔前のように、ただ税務業務だけを提供するだけでお客様に喜んでいただける時代は終わりました。
お客様が求めているサービスは何なのか、お客様の想像を超えるサービスを提供するには何をすべきか、日々試行錯誤する毎日です。
税理士というサービス業においては、私たちのパフォーマンス1つ1つが商品そのものです。そのため、お客様とお会いするときは毎回気が抜けません。
お客様にお会いするその一瞬一瞬が全て、「一期一会」であると肝に銘じております。
私も様々な業種業界を経験してまいりましたが、どんな環境であれいつでも考えることはただ1つです。「お客様と一緒に感動できる仕事」。
皆様と一緒に1つでも多くの感動を共有できれば幸いです。
横溝会計パートナーズの「パートナーズ」という言葉は、私たち職員とお客様が、生涯におけるパートナーとして共に発展していきたいという当事務所のスローガンにもある思いを込めて付けました。
税理士法人 横溝会計パートナーズ代表社員横溝 大門